わたしが「そわそわ」する星座
ふと見上げた夜空にその星座を見つけると、つい「そわそわ」してしまう…
そんな経験、皆さんにはありますか?
星座に一目惚れ
私はこの季節になり、ある星座がのぼってくると、どうしても落ち着かなくなるんです。
好きで好きで好きで、気がつけばいつも目で追ってしまう。
奇跡的なその星の並び。
夜空の主役と呼ばれるにふさわしい存在感。
その中にかすかにたなびく新しい星たちのゆりかご。
その星座とは――そうです、冬の王様・オリオン座!
「なんだ、オリオン座ね」という乾いた反応が聞こえてきそうなほどのメジャーな星座(^_^;)
多くの人が一度はその名を耳にし、その並びを探し出すこともできると思います。
今日はそんなオリオン座と私の出会いについてお話させてください。
オリオンに取り憑かれた少女
オリオン座との出会い、それは忘れもしません、小学校の頃に出された冬休みの宿題でした。
「オリオン座の動きを調べてみよう」というタイトルの理科の宿題。
1週間おきに位置を確認し、スケッチするというものでしたが、幼い私の興味は当然、星なんかよりリカちゃん人形でした。
しかも田舎に住んでいたので周囲は暗くコワい!夜に外出するなんてもってのほか!
その上寒くておっくうでしたが、「夜に出かけられる」という冒険にも似たワクワク感が後押しし、近所の友だちと20時に待ち合わせをして、橋の上から空を見上げました。
今思えば星があることなんて当たり前すぎて、夜空を意識して見たのは初めてのことだったと思います。
見上げるとそこにはたくさんの星。どれがオリオン座なのかわかりません。
プリントに書いてある星図を懐中電灯で照らしながら、仲間たちとオリオン座を探しました。
「あれだ!!」
ほぼ同時にみんなが声をあげ、指された方を見ると、そこにはプリントに描かれた通りの星の並びが。
「オリオン座って、なんて大きいんだろう」
自分が思っていたスケールと全く違う大きさにおどろいたことを今でもよく覚えています。
この日から私は、オリオン座に取り憑かれました。
夜空を支配するほどの大きさ、その存在感を確かめるように、週1回どころか、毎晩毎晩見上げるようになりました。
プリントには書き切れないので、別に観察ノートを作り、同じ時間にスケッチを続け、オリオン座についてもっと知りたくなりました。
だけど当然インターネットなんてない時代。私の住む町には小さな本屋さんが1軒だけありましたが、子どもの足ではとても遠く、一人で行ける場所ではありません。
オリオン座のことを知りたいと思いながらも、私にできるのはただ毎晩見つめることだけ。
そして私の心の真ん中にいた星への好奇心は、思春期を経ていくにつれ、他のものへと興味が移ってしまいました。
あれから何年も経った今、まさか望遠鏡を夜空に向けて星を見るような自分になるとは・・・
心の中に植えられた種って、いつ花開くかわからないけど、確かに存在しているんですね。
オリオン座が見えやすくなってきたこれからの季節。
子どもの頃の「そわそわ」抱きしめながら、また今宵も恋い焦がれてオリオン座を目で追いたいと思います。
皆さんが星を見上げるきっかけとなった出来事は何ですか?
そんな話に花を咲かせながら、秋の夜長を楽しみたいものです。
私もオリオン座です。その子供の頃の気持ちよくわかります。
ご無沙汰です꒰笑꒱
にのせさん、やっぱりそうですか(^_^)
オリオン座の存在感、さすがですよね!
遠く離れてしまいましたが、北九州の皆さんにもまたお会いしたいなあ!
オリオン座は、5月から7月が見えないだけで、よく見かけます。私の家は玄関を開けたら、30メーター?離れた、大きな木の上に見えるので、コレが普通だと思っていた(すごく恵まれています)ので、さそり座への思い強かったです。いろいろ想像して、夜空で発見した時は「なんと大きいな」でした。オリオン座は見所たくさんで、好きです。三ツ星が真東から上る。オリオン星雲は眼視、双眼鏡から屈折、ビノ、ドブソニアンで見るとそれぞれに面白い。ドブでの燃える木や眼視では最難関の馬頭星雲。べテルギウスの変光。リゲル(二重星)、燃える木のそばのσ星(3つに分離)。彗星のようなM78.。小さい星をつなぐと左手で毛皮を持っているのがわかる。など、ひとつの星座で、てんこ盛りですよね。毎回思うけどナツさんの文章の表現力好きです。
inou母さん、ありがとうございます☆
そうなんです、オリオン座はたったひとつで見所がたくさん!
あ、そのこともいつかブログで紹介したいです。
ちょっと遠出した夜は、クセのようにM42を探して「お、ここはよく見えるから良いな」なんて、一人で夜空チェックをしてしまいます。
子どもの頃に心奪われたオリオン座。星座絵を見ると、いろんなオリオンの姿が描かれていますが、私の中ではもちろんオリオンはイケメンです笑
inou母さんは、文章をいつも褒めてくれるので、すごく嬉しいし励みになります!
褒めて伸びるタイプなので(*^_^*)
本当にありがとうございます!
オリオン座
やはりこれが東の空から昇ってくるのを見ると「いよいよ寒い季節がくるな~」と思いつつも「星見の好機の到来だ!」とも思ってしまうくらい象徴的な星座ですよね。
今住んでるところからはあまり星は見えませんが、透明度の良い日は結構M42などもそこそこ見える時もあるのでついつい庭先に望遠鏡を出して見ちゃいますね。
なつさんも愛機ドブで見られてることと思いますが、
「なつさんの文章力」で印象などを聞かせてくださいね。
てるさん、ありがとうございます(*^_^*)
そうなんですよ!私もオリオン座が見えるようになると「良い季節がやってきた!」と、天気の良い日は外に飛び出したくなります(^_^)
なかなか遠出ができないので、今は圧倒的に庭観望ですが、夏にご近所の子どもたちに「星空教室」をやったおかげで
私が庭でドブ子をのぞいていると、声をかけてくださることも増えました。
まだモタモタしていることが多いですが、見たいものが視野に入った時の感動は大きいですね!
近いうちに感想も書きたいと思います!
「文章力」もまだまだですが、私の気持ちが皆さんにも伝わって、コメントくださることがとっても嬉しいです☆
星座じゃないけど「三つ星」なんです。
小学時代は最悪の光害地、川崎に住んでいました。
そんな状況なので残念ながら普段は星空に縁がありません。
それでも正月三が日だけは空気は澄み、街明かりも抑制的、
空にはいつも見ることのできない星々が見えていました。
正月の恒例行事は深夜の初詣です。
紅白を見て年が替わる頃、家族揃って近くの神社に向かいます。
道すがら空を見上げると中天に冬の大三角が見えています。
いつだったか、父が腕を伸ばし「三ツ星」を指し示しました。
そして「あれが三ツ星だ」と話しかけてきます。
オリオン座ではなく、なぜ「三ツ星」なのか不思議でした。
父は源氏星、平家星も知っていたのにです。
ずっと「そわそわ」する星座は「オリオン座」でしたが、
その一件以来「三つ星」になっていました。
やおきさん、その時の情景が目に浮かぶいいお話ですね(^_^)
川崎には友だちがいるので、何度か足を運びましたが、
夜遅くまでと街の灯りがずーっと明るい(T_T)
それでも三が日には三つ星星が見えるんですね。
子どもの頃に感じた感動や、その時目にしたものって、
いくつになっても心に残ります。
やおきさんの心にも、お父さまと見あげた三つ星の情景が、
優しく残っているのでしょうね(^-^)